モーション・グリーン

ブログ開設14年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。

楊令伝 第二十三回 感想

 うーん、やっぱり嫌な予感がしたと思ったら、散りましたね、扈三娘(涙)地味に内面描写無く散っていった黄表も不憫だけど(号泣)  その一方で、ついに宋への出兵を決意する金。この展開は楊令・童貫共に予想内?  そして遂に始まった、梁山泊への直接攻撃。梁山泊は兵力差をどこまで補うことができるのか?そして楊令はいつ童貫へ攻撃をかけるのか?  ○扈三娘、散って  この人は、本当に最後の最後まで好感を持ちづらい一〇八星の一人だったなあ。  武技で言えば林沖・史進には及ばず(むしろ足を引っ張るような場面も)、相手の気を遣えない一面もあり、それでいて、林沖戦死の原因を作ったと思われるなど、どうも好きになれない・・・  聞ちゃんに抱かれてからは、女としての本能に目覚めてしまったらしく、欲情に悶える日々を送り、しまいには花飛麟に想いを抱かせて戦死。しかも死の直前の眼前にいたのが、年下の夫(予定)でもなければ、命をかけて救い出そうとした息子でもない、初恋の人・晁蓋だっていうのが、この人の本当の願いを象徴しているように思う。晁蓋の仇を討つ、それがこの人の本当の戦う理由だったのかもしれない・・・  扈三娘の内なる想いとは裏腹に、残された者は彼女を想いながら戦い続けなければならない。そのギャップが奇妙に見えながらも、納得してしまうから、人間はやっぱり不思議?  自分の内面を、誰も知らないまま死ぬことはある。そして、生きている者が死んだ者の意志を正しく理解しないまま、残されたものをそれぞれの中で咀嚼していくこともあるだろう。その結果が、本人の意志と違ったところに行き着いたとしても・・・  扈三娘の死は、もしかしたら初めて正しく死が伝えられない死だったのかもしれない。  ○金、侵攻  ついに、大国が動く。  これで楊令の描いた構図がようやく実現しそうだけど、童貫もそこは予想していたようで、抑えの兵を配置する様子(誤算は、趙安の戦死)  これで兵力の差は多少なりとも縮まった。あとは、指揮官の力量のみ。  来月は原稿用紙200枚の月。節目としてもきりがいいだけに、次回で童貫戦決着か?  ○その他  黄表の戦死は、ちょっとショックだった。次世代一〇八星候補だっただけに・・・しかも視点が与えられず、あだ名もないまま死ぬなんて(泣)  これは、元々黄表はこれくらいの出番だったということなんでしょうか?それともこれからは黄表のように視点が与えられないまま死んでいく好漢がいるという無言の宣伝ですか?北方先生~  

楊令伝 六
発売日:2008-07-24
おすすめ度:4.5
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