モーション・グリーン

ブログ開設14年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。

[私的]楊令伝メモ1

 連載が20回を超え、梁山泊と童貫率いる宋禁軍との最終決戦が終わって、楊令伝も新章へ突入。  メンバー整理が必要だな、と自分の中で感じ、まとめてみました。そんなメモです。若干私的な意見や予想が混ざっていますのであしからず。   〔楊令軍〕 ・楊令  新梁山泊の棟梁。一人で梁山泊全てのNo,1の力を誇っており、一人で全てを決めてしまうため、他のメンバーの力を引き出しきれていない可能性アリ。また、本人のキャパオーバーも懸念されているところ。(本人も言っていましたが)本質は、黒騎兵の有能な指揮官+全軍の指揮が卓抜というところ。つまりは最強の戦術士。ここで、実戦部門の最高責任者=楊令、戦略部門の最高責任者呉用という二頭体制を確立し、自ら前線に立って童貫との決戦に挑む。その一方で本来の楊令を取り戻しはじめているようで、次第にやわらかさを帯びてくる。  幼いとき、2度父母の死を目の当たりにしている。そのせいか、父(母)か子の死(もしくは両方)を見たり聞いたりすると、心の歯止めが利かなくなり、死域を超えたがごとく戦い続ける暴走状態に陥ってしまう。童貫との決戦では前戦で遊撃部隊として活躍。楊令軍のみで数倍の兵力の禁軍を突き抜けるという荒技を披露する。  最終決戦では童貫軍と真っ向から激突。きわどい戦いとなるが最後は童貫を斬り、宿敵との戦いに決着を付ける。その後、達成感からかやや気が抜けたようだが、開封府へ攻め込まずに梁山泊領土を拡げ、その領土を守りながら国造りをすることを宣言。かつてない国のあり方を唱える。 ・蘇琪  黒騎兵にして、楊令の側近的な役割。弓術に優れ、騎射も可能。楊令にいわせると、速射だけではなく強弓にも秀でている模様。童貫との最終決戦時に使用し、花飛麟ばりの10連射を披露する。 ・張平  子午山卒業生。盗みクセのある子供だったが見事に克服。楊令を無二の兄がごとく慕っている(本当の兄はいる)楊令のことをよく知る数少ない一人であり、楊令の弱点についても既知のようだ。現在は亡き急先鋒の青騎兵200騎を率い、黒騎兵と共に梁山泊最強部隊を形成しており、岳飛をはじめとした禁軍諸将相手に互角以上の戦いを展開する。童貫との最終決戦では楊令・黒騎兵と共に戦場を疾駆。半数以上の犠牲を出しつつも勝利に貢献する。戦後黒騎兵と共に100騎編成に変更になるものの、依然楊令軍の中核を担う。  元々短い得物が得意。馬麟(楊令)より鉄笛を使うよう命ぜられ、現在は音色を奏でるべく特訓中。暗器にもなるらしいが現時点では未使用。   ・カク瑾   前作ラストより楊令に従い、幻王軍副官として楊令軍をまとめあげる。現在では楊令軍として参軍しつつも、楊令とは別行動をとることも多くなった。  必要以上に楊令を恐れていたようで、叩頭虫(いつも楊令に頭を下げている様子から)というありがたくもないあだ名を付けられている(連載時とあだなが変わっている)思った以上に伸び悩んでいた印象があったのだが、岳飛戦にて岳飛と互角の駆け引きを繰り広げたことで、実力の確かさを証明した(もっともこれが限度、という考え方もある)最終決戦まで楊令軍として縦横無尽の働きを見せ、最終決戦においても楊令・黒騎兵を守りながら童貫軍を打ち崩していく。しかし、一瞬の隙をつかれ童貫軍の突撃を受けて戦死。張平とはまた違った時間軸の中で楊令と多くの時間を過ごした漢。梁山泊第2世代のなかで随一の実戦経験を持つ次世代幹部候補生にして、伸びる可能性を秘めていただけに惜しまれる男である。また、李媛への想いなど未消化な伏線を残したままである。 ・蘇端  一時期カク令と名乗っていたひょうきんもの。馬の気持ちを理解することに秀でている模様。現在はカク瑾の副官を勤める。弾けそうな印象があったが、硬い(?)上司の影響か個性がやや薄くなっている。 ・耶律越里  幻王楊令軍の中でも多くの兵士を運用している将。黒騎兵や青騎兵よりも劣るものの、兵力数で敵と戦う、正統的な戦い方を担当している。元々は女真族出身で阿骨打に従い遼と戦っていたが、幻王を名乗り阿骨打と共闘していた楊令の戦いぶりに心酔、以後楊令軍の一員となる。カク謹とは同僚で共に戦うことが多く、かつてはカク瑾同様、必要以上に楊令を恐れていた。母が名門の家柄だったので女真族の内情にもある程度は通じており、金との関係においてもキーポインターであることを伺わせる。 〔遊撃隊〕    ・史進  ご存じ武闘派筆頭の九紋竜。荒々しい部下の使い方や稽古とは裏腹に、部下や他のメンバーへの気配りの細かさは、梁山泊の中でも確かな重きをなしている。童貫との決戦では花飛麟隊のそばにいることが多く、いざとなると救援に駆けつけるシーンが多い。黒騎兵に出番を獲られがちだが、梁山泊随一の突撃部隊・赤騎兵と棒術のすさまじさ、戦術眼の確かさは健在。やけに花飛麟との女ネタは多い。  対趙安戦では呼延灼・花飛麟隊と共に攻撃に参加。随所で趙安を震え上がらせる。最終的には陳ショを討ち取り、戦を勝利に導いた。また、苦楽を共にした友・呼延灼の最期を看取る。部隊再編生後も遊撃部隊として梁山泊内を移動、見えない恐怖を禁軍に与え続け、各部隊への援軍に奔走する。  最終決戦では「豹子頭林沖を思い出せ」という楊令の言葉で目覚め、林沖以上の爆発的な力を発揮し、劉譲を討ち取る。さらに童貫軍へ突っ込み、童貫の後方を脅かした。もし史進の働きがなかったら楊令は童貫を討ち取れなかっただろう。その時の史進は林沖はおろか楊令をも上回る力を発揮していた。  呼延灼だけではなく、張清や馬麟の戦死を目の当たりにする。「おれだけかよ」生き残った者の悲しみと辛さを感じさせる彼の言葉は、涙無しでは語れない。     ・鄭応  元林沖騎馬隊メンバー。早い段階から騎馬隊に配属され、林沖・楊令の指揮下の元で戦い続けてきた。実力は確かであり、性格も良く部下からの信頼も厚い。穆凌とは、第1印象はよくなかったようだが打ち解けたようだ。上司が史進なので振り回されることもしばしば。 ・班光  史進の従者。花飛麟ほどではないが騎射はできるらしい。今のところ史進に付いて動くシーンが多く、天秤のほどを図ることはできないが、史進と他の兵士とをつなぐ役目を担っているだけに次世代の赤騎兵を率いる可能性を秘めた存在とも言える。花飛麟に命を救われたからか花飛麟と共に戦いたい希望を持っているらしい。趙安戦後の部隊再編成で遊撃隊の上級将校に任命され、時には史進とは別行動を取りつつ、遊撃隊として他部隊の援護に廻る。  決戦後の再編成で楊令軍に配属、2000騎を率いる。 〔花飛麟隊〕 ・花飛麟  子午山卒業生。父の意志を継ぎ梁山泊へ入山。人間として未成熟なところがありながらも王進の元で修練を積むことで大きく成長。元々の潜在能力の高さを遺憾なく発揮し、軍団長にまで昇進。第2世代の中でも売出し中の若手のホープ。才能高き天才ではあるが、最近ではその才能を前面に出すような面が見られ、仲間内でも(冗談であろうが)鼻っ柱をへし折ってやろうというセリフがでることも。  父に勝るとも劣らない弓術を誇り、あだ名は神箭。騎射10連発という離れ業を使う。やけにソープネタ多く、史進にいじられるシーンが多い。梁山泊に侵入した岳飛と初めて対戦し、互角の戦いを繰り広げられる(史進に助けられるが)  趙安戦後の棗強戦で再度岳飛と対戦するが、巧みに翻弄され騎射をさせてもらえず、しかも岳飛の弓矢によって馬を貫き倒され、あやういところを黄表に助けられる。戦後、耐えるべき戦を耐えきれなかったことを飽旭によって諭される。  その後部隊再編成によって扈三娘軍と合流。激戦をくぐり抜けるが、その中で扈三娘への想いを再確認し、とあることがきっかけで扈三娘と一夜を共にしてしまう。翌日彼女を妻にすることを決意し、本人に承諾させる。昔年の想いを成就させた幸せ者であるが、これが結果としては最初で最後となってしまう。数日後の激闘で扈三娘は戦死。怒りで指揮を見失うが史進・班光により立ち直る。その後は激しさと冷徹さ、冷静さを兼ね備えた隊長として一皮むけた姿を見せ、最終決戦を生き抜く。 ・董進  前作で受けた連環馬の恐怖から立ち直った男。はい上がった男は底が深く厚くなることを地でいく将校。部下にも自分と同じように恐怖を吐き出させ、克服させるやり方で立ち直らせる、ねばり強い接し方を己に課している。遊撃隊に所属していたが花飛麟隊に配属、その安定感で花飛麟を支える。 ・黄表  花飛麟隊の旗持ち。敵を前にすると命令を聞かずに突っ込んでしまう猪突型の男。だが花飛麟によって旗持ちに任じられることで全体を捉え、軍における己の価値を見いだす。各軍の旗持ちの中で史進に絶賛され、かつての林沖騎馬隊の旗手・郁保四の姿を見るようだと言われる。扈三娘と合流後の歴亭郊外の激闘で戦死。九頭虫という渾名は董進が考えていたのだが、黄表自身がその名を聞くことも名乗ることもなかった。渾名こそ死後出てきたが、視点が無いまま死んだ珍しい好漢。 ・鄧広  桃花山から軍に所属していた古株の下級将校。戦死した黄表の後任として歩兵を指揮する。 〔呼延凌隊〕 ・穆凌→呼延凌   呼延灼の隠し子。苦しい少年時代を送っていたが、置かれた状況にめげず鍛錬と研鑽を積んできたようだ。花飛麟のような派手な技こそ持たないが、能力の高さは父親譲り。まぎれもなく次世代の梁山泊を背負う男として評価は高い。  趙安戦では騎馬隊を率い非凡な戦い方を見せる。最後は一瞬の隙を見のがさず趙安へ突撃。見事首を挙げる。己をかばった父の元へ行き、「呼延」と双鞭を託される。その後、亡き呼延灼に代わって総指揮を命ぜられ、かつての優等生ぶりを捨て、「俺、おまえ」な関係を築くことを宣言する。  時に果敢に騎馬隊を率い、時に味方を囮にするなど、円熟した巧みな戦いをする。武器は父の双鞭を溶かして再構築した七星鞭。  最終決戦での再編成により本軍の総隊長として童貫軍と激突。一度童貫軍本陣へ突撃を仕掛けるものの失敗に終わり多くの犠牲を出す。しかし、一瞬の好きを見逃さない勇敢さと戦略眼の確かさは童貫が高く評価するほどである。 ・李英  最年少で将校になり、呼延灼の補佐役に任じられる。亡き父の血を受け継いでいるのか潜在能力は高いようで、上層部でも評価は高い。実際楊令による地獄の調練にも耐えていた辺りからも非凡さが伺える。全体を把握する力を持ってはいるのだが、若さゆえの軽さと落ち着きの無さがあり、まだまだ一級とはいかないようだ。自分の力に関しても自負心があるようで、自分より年下の呼延凌が総指揮に任じられるのが何となく気にくわない。武器だけではなく体術にも通じており、治療道具を持ち歩くなど用意周到な一面も。 ・鍾玄  元々は呼延灼の元で働いていた将校。元は役人だったが、自分の生きている証を見つけるために梁山泊へ。部隊を任されていることを未だに信じられないようで、緊張と不安な日々を送っている。それだけに細かなことにも目を配り、与えられたことを確実にこなす努力家。秀でたものはないが堅実で確実な指揮が認められている。総指揮に任じられた呼延凌に対しても全幅の信頼を置く。 呼延灼   楊令が合流するまで梁山泊軍をまとめあげてきた功労者。しかしその心労のせいか、かつてのような用兵の冴えがあまり見られず、前作終盤からいいところがない。方蝋の乱時での禁軍との戦いでも守勢に回りいいところがなかった。その一方で楊令の戦略に舌を巻き、己の力の至らなさを嘆く場面が増えたことで劣化の懸念も。  呼延灼に限ったことではないが、楊令のオールマイティさは、梁山泊首脳陣の良さを薄めてしまっていると思われる。楊令への絶対的信頼が、彼らの思考を鈍化させ、お預けにしてしまった。  なぜ自分は戦い自分はここにいて、何がしたいのか、という替天行道の理念、つまり己への問いかけを失わせてしまったのではないだろうか。その点、前作での後悔や贖罪の想いに苦しみ、自分で気付いた呉用とは対照的だとも言える。  梁山泊の役割分担がようやく機能しはじめたことで、本来あるべき姿に戻りはじめ、趙安戦では、かつての姿を見るような豪勇さを見せ、趙安をたじろかせる。  趙安戦の最中、趙安へ突撃した息子・穆凌をかばうように単機で突撃。後続の趙安隊5000をたった一騎で足止めし、勝利の立て役者となる。が、限界を超えたその代償は、己の命を地に還すことになった。子として認めることができなかった穆凌へ息子であることを明言。最期に苗字と双鞭を託す。 〔郭盛隊〕  ・郭盛  梁山泊の中では中堅どころ。実戦経験の豊富さを変われ、調練担当として多くの兵士を鍛えてきた、まさにたたき上げである。軍務におけるオンオフを使い分けることで配下からも慕われているようだ。元々は秦明の従者だったが、実戦と経験の中で将校になり、軍団長を任される。  童貫戦では本賽守備として15,000もの大兵を指揮するが呉用に「貧乏くじ」と言われるほど重要さと困難さを伴う部隊を担うこととなってしまい、首脳陣だけでなく読者をも心配にさせてしまう(笑)  現在のメンバーの中で1,2を争うほど楊令とのつながりは深いはずだが、楊令伝で楊令と絡んだシーンはほぼ全くと言っていいほどなかった。が最終決戦で楊令とわずかながら語り合う。  若手の将校を縦横無尽に使い分け、童貫軍に真っ向から戦いを挑んでいく。多くの犠牲を出しつつも全く退くことなく戦場の位置を確保したことが、梁山泊軍の勝利を大きく引き寄せることになる。結果として半数以上の犠牲を出すものの、郭盛や彼の将校たちの戦場での成長と覚醒は、実戦における大きな収穫といえるのではないだろうか。 ・鳳元  郭盛隊の新兵だったが、童貫との決戦の最中に郭盛から突然に上級将校扱いされて5,000の兵を指揮することに。岳飛・衛政・劉譲の包囲攻撃を受けた際、郭盛を庇って戦死。 ・周印  鳳元と同じく実戦未経験の新兵だったが、指揮官が欲しい郭盛の命令で突然上級将校扱いされるが、最終的には最後まで戦い続けている。 ・党厳  童貫戦の最中に鳳元・周印と共に急遽、郭盛の命令で上級将校扱いされるが他の二人とは異なり実戦経験はあるらしい。 〔工兵隊〕  ・陶宗旺  石積みの達人。前作から読み続けている方にはもはやおなじみといっていいほどの印象度は高い。  彼の技術が多くのメンバーを救い、梁山泊を守り続けてきたといっても過言ではない。防御地点を築く際には必ず彼の姿があるといってよく、楊令伝でもベテランの職人として汗をかき続ける。将校不足の中で調練役も担っている模様。  数少ない宋江門下(生存者は武松と彼だけ)にして、多くの一〇八星と絡んでいたこともあって、2世キャラとの会話で重みのある存在感を出す。 〔砲兵隊〕         ・呂皖  元凌辰の部下。凌辰以上の大砲バカ。  前作のラストで大砲が吹き飛んだ時の衝撃で片方の耳が聞こえなくなる。が、大砲への情熱まで消えたわけでは無さそうで、大砲の製造を状況構わず口にして、職人達を辟易させる。元は明るい性格だったようだ。   

楊令伝 七
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Amazy