それぞれの「愛」が、その対象への想いを飛び越えはじめる回
悩みを超えたはず渡だけど、己の中の答えを見いだしただけで、周辺の関係は何一つ変わっていなかったことを示す現代編
音也を想う自分の気持ちと向き合う真夜とゆりの、頂上ーキングーへの反抗がはじまった過去編。
もう一波乱どこもありそうですね。
○現代ー飛び越える「愛」ー
黒幕の一人と噂された嶋さんの、まさかのファンガイア化。以前の人類ファンガイア化計画がこんなところで絡んでくるとは思いませんでしたこれで渡と太牙との関係悪化はほぼ避けられないでしょうし、名護や恵の「青空の会」ファンガイア憎しの感情はさらに高まりそう。泥沼の戦いは不可避かなあ。
この悲劇の元を創り出した太牙の行動源泉が、渡への「愛」であるところが、この戦いの歪みとなってきています。つまり、
渡を憎き人間に染め上げたくないという想い
渡と共に世界を作り上げたいという想い
まぎれもなく、すべては渡のため。でありながら渡の考えや想いを(事実上)無視している。だから、渡への攻撃も(太牙の中で)正当化されている。理由は「渡へのオレの愛だ」
この歪んだ(と言い切れないのが難しいところですが)「愛」の遠因になっていそうなのが、嶋さんとの関係なのも間違いなさそうですね。伏線を張られていた太牙との確執。愛されたかった太牙と、愛してあげられなかった嶋さん。しかも嶋さんが太牙を愛せなかった理由が、過去編にあるとしたら、まさにこれは負の連鎖(ノ゚ο゚)ノ
「太牙を救ってやって欲しい」
嶋さんの言葉が重い・・・
嶋さんといえば、渡にオムライスをごちそうするシーンが非常に意味深でした。オムライスといえば渡の父・音也の大好物。それを渡に食べさせるということは、人として(もしくは敵対しない存在として)渡を認める、ということなのでしょうか。。。
もしかしたら、本当に純粋な感情を出せる相手かもしれない存在・深央が、太牙撃滅を潜めているのが、悲劇的(涙)
あれほど拒絶していたクイーンの仕事を行うことや、太牙のプロポーズを受けることなど、これまでにない積極的な行動の裏では、渡に「太牙を倒して」と迫る。この源泉もやはり渡への「愛」。渡への「愛」が故に、というより渡への「愛」が全てであるがために他の全てに執着しなくなっているところが悲しい(深央の場合「渡も自分のことを好きでいてくれる」という想いが後押ししている)
(愛とまで言えないのかもしれないけど)名護・恵・健吾まで含めると、渡は本当にたくさんの人に愛されている。そのことに渡は気付かされ、それに感謝する生き方をしたいはずなのに、その生き方さえ「愛」に阻まれようとしているところが、見ていて切なくなってきました。
○過去ー「愛」の共同戦線ー
「音也への愛。自分の想いに嘘はつけない」
過去編におけるゆりの総決算のことばになりかもしれない。それだけまっすぐな言葉で、聞いてて熱くなりました。こんないい女のことを放っておくなんて、紅音也も、女を見る目がないなあ(爆)
ゆりの言葉を聞いてると、恵が音也の子供かそうでないか、というところが重要じゃなくなりそうな気がしてきました。例え他の男との子供だとしても、音也への想いは変わらず心に残り続けることを確信してしまったから。
(なぜバイオリンのバックがあそこにあるのかは突っ込んじゃダメということで)キングにやられながらもバイオリンを護ろうとする音也は、やっぱり1話から変わらない音也です。この場に及んで腑抜けから脱しました(笑)
そして、過去編もクライマックス(どちらかというと過去編の方がクライマックス)真夜とゆりは生存が確定しているだけに音也のその後が気になるところ。現代編の決着に光を差し込むような形での帰結があると良いなあ。
○その他
・現代編真夜、追われる身でありながら最近は外出してるのね
しかも裸足で歩いてたんだ。寒そう
・渡と健吾。再び友達になる。前回までの流れを思うと1つのハッピーエンドなんだけど、終盤過ぎてこの二人に大きなスポットが当たるのか心配。
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