いよいよ折り返しを超え後半戦へと向かっている00セカンドシーズンですが、後半戦にあたって気になるポイントについてちょっと触れてみようと思います。
それは、「未来」という言葉。
そもそも「未来」という言葉(もしくはこれに類する言葉)は前半戦で何回か登場しています。真っ先に思い浮かぶのは9話において、ライルロックオンが「俺たちは未来のために戦っているんだ」といった場面。その後刹那も別の会話で目的を聞かれ「未来のためだ」と発言しているのは記憶に新しいところ。
至極真っ当なことを言っているのになぜか違和感を覚えるこの言葉。それは、おそらく我々が知っているCBという組織が、破壊(根絶)を目的とした武力集団であり、世界によって滅ぼされることを宿命づけられてた、言い換えればそもそも「未来」なんて存在しない組織であるからであろう。
確かに、刹那たちの戦いの先に「未来」はあるのかもしれないし、実際「未来」のために戦っていることは事実。ライルロックオンの発言以来、刹那も「未来のためだ」という言葉を使い始めているのは、何のために戦っているのかという答えとして、ライルロックオンの答えの影響を受けているからとも考えられます。
が、前述の通り、CBは罪人であり、CBが未来を切り開くことはできても未来を創ることは‘性質上’自身が許していない(イアンやニールロックオンの、変革を見届けてから罰を受ける、と語っているのは、本人の覚悟だけではなく科人の組織だからという部分もあると思われ)。だから「未来のため」と言いながら、刹那自身は「未来」を描いているわけではないんですよねえ。
他のメンバーはどうかというと
・アレルヤ 唯一前半戦においてCBで未来を描きはじめた(と見える)
・ティエリア うーん、一応区切りはつけられたのかな。が刹那と同じか刹那よりも過去にこだわりを持ち続けている。
・その他のメンバー 過去をぬぐおうとしながらもぬぐいきれない過去を抱え続けている。
それが彼らの人間らしさであり強さとも言えるのですが・・・
じゃあ、「未来」発言者のライルロックオンはどうかというと、あいばさんのように「未来」発言が軽く感じてしまうのは、未だライルロックオンに二重スパイ以上のバックボーンが見えてこないからということなのであろうと。
彼についてはおそらく後半戦でスポットライトが当てられてくるのでしょう。ファーストシーズンでフェルトがニールロックオンへあてた手紙が、どこかでロックオンストラトスの継承イベント(13話以外で)へのキーアイテムになると予想しているだけに、後半のライルには注目です
CBは破壊を続けることで終わるのか
「未来」を描くことを許されるのか
おそらくこの鍵を握るのが沙慈・ルイスになるのではないか、と予想しているのですがどうでしょう?
刹那でいえば、見方を変えると、刹那がマリナに心を開くのは(無意識に)自身の「未来」を創りだしてくれる存在として見ているからかもしれません。その見方でいくと、アザディスタン行きを誘われた際に動揺したのは、己の「未来」という、今まで考えたことのなかった部分を自覚したから、と言えるかも。
そのマリナですが、13話の最後で「次の世代のために」=「未来」発言が生まれた辺り、いよいよマリナが「未来」のために動き出す時なのかもしれません。となれば、『破壊』のCBに対し、マリナ達が「未来」派となるのか?はたまたマリナたちすらイノベーターに利用されてしまうのか。ここら辺も気になりますねえ。






