成功しそうね。
唇が、そんな形を作る。
当然ですよ。
ルルーシュはにこりと微笑んだ
(本文より)
○薄味?のギアス番外編
以前当ブログでも紹介したことのある、コードギアスの学園パロディー小説。その第2弾です。今作品では
ルルーシュたち2年生が進級する直前から、ミレイが卒業するところまでに起こった事件を中心にした短編4+書き下ろし1が掲載されています。
前作同様、ギアス本編に関わる要素や、ハードな展開はほぼ全くと言っていいほどないので気楽に読める一冊です。
ルルーシュ・スザクを初めとしたアッシュフォード学園生徒会の、ドタバタ学園ライフが好きという方にはうってつけ。明るさと笑顔に包まれた日々を存分に楽しみましょう(=⌒▽⌒=)
その反面、「
コードギアス」の名前がなければ本当に純粋な学園ドラマとなっているので、本編のような極太のドラマが好き、という方には物足りないかも

さらに、ロロのステータスが本編と違う設定で描かれているので、実質
パラレルワールド化してきます(そもそも本編を忠実に追っていくならば、
ルルーシュは記憶をすり替えられていますし、スザクは学園を離れていますしね。カレン・ニーナ・ナナリーも本来ならばいないメンバー)前作は本編とリンクする部分があっただけにちょっと残念。また
ルルーシュやカレンの黒の騎士団との2足の草鞋(わらじ)生活については前作よりもさらに強調されておらず、単なる掛け持ち項目程度にしか書かれていないのもマイナスポイント
ま、ありえないからこそ、ありえてほしかった、平和な日々。そんな
コードギアスも見てみたかったなあ。
【お花見に行こう!】
〈あらすじ〉
学年末試験を控えたある日。イベント事大好きな生徒会長・ミレイの発案により、桜のお花見をすることになった生徒会メンバー。ミレイのクラスメート・マリエの家の庭にある桜の下で行われることになり、試験勉強とのダブルパンチで苦しい中、メンバーは花見の準備に追われる。
そんな中、
ルルーシュとスザクはナナリーから妙な噂を耳にする。なんと日本では桜の木の下には死体が埋まっていると言われているというのだ。伝承だと信じなかった二人だが、マリエの家での行方不明事件を聞くなかで、事態は思わぬ展開に・・・
というわけで、友人宅の事件に巻き込まれていく生徒会メンバー(主に男性メンバー)のお話。
中盤以降は?、??となってしまう、かなり展開の早い話。無論、きちんとした答えがあり、
ルルーシュは推理とギアスでその謎に立ち向かっていきます。その解決にC.C.も一枚かむのが絶妙なタイミング(なぜC.C.が?とは思いましたが・・・)
果たして事件の真相は?そしてメンバーは無事花見をすることができるのか?
【花火大作戦】
〈あらすじ〉
学年末試験を乗り越え、
ルルーシュたちは無事進級を果たした。なぜかミレイは留年したということで生徒会長に居座っていたが・・・
一方、ナナリーは中等部から高等部へ進学し、晴れて生徒会メンバーに正式加入する。そしてナナリーと一緒に、生徒会へ参加した(正確に言えば引き込まれた)男がいた。
男の名前は、ロロ・
ランペルージ。名字こそ同じながら血のつながりはない
ルルーシュは、ナナリーと親しくなっていくロロに警戒心と敵愾心を抱く。その反面、ロロの自分への視線を感じていた
ルルーシュはどこかでロロのシッポを掴んでやろうと機会を窺っていた。
そんな中、ナナリーとロロの歓迎会を兼ねた花火大会がミレイによって発案される。例によってメンバーが膨大な準備材料選定に忙殺されるなか、
ルルーシュはロロと二人きりの時間を得るが・・・
ということで、ここらへんから完全なパラレルの世界へ・・・
順当に行けば、こうなってたんだな、とふと思う展開。
ルルーシュもスザクも、ニーナもカレンも、本編では進級のことなど触れられていませんでしたし、そもそもそれどころじゃありませんでしたからねえ(記憶を作り替えられた
ルルーシュは、やや例外か)
で、ロロの真意を探るべく、
ルルーシュのシスコンパワー(爆)が大爆発します。果たしてロロはなぜ学園に現れたのか、なぜ
ルルーシュを見つめていたのか。本編でもロロが持っていた携帯電話に付いているソケットに、その秘密が隠されているようですが・・・
【卒業大作戦(上)】
〈あらすじ〉
体育祭を目前に控えたある日、ミレイは文化祭を1ヶ月近く前倒しで開催するという、現実的に不可能な提案をメンバーにぶつける。あまりにも強引な案にメンバーは反対するが、ミレイはそれらを押し切って学園側へ申請してしまう。結局ミレイの案は学園側によって却下されてしまうのだが、
ルルーシュは、ミレイの態度に違和感を感じる。
なぜミレイはあそこまでこだわっていたのか?その理由が明らかになった時、ミレイを除く生徒会メンバーは、ある作戦を実行するために動き出す・・・
さてさて、これまたパラレル話。ミレイ無しで生徒会メンバーが団結して、とあるイベントを起こそうと画策します。ミレイの行動の理由は、まあ、タイトル見ればおおよそ見当が付くと思うので(笑)
この短編では、
ルルーシュがミレイの普段とは違う変化に気付いたり、ミレイが
ルルーシュへのゆるぎない信頼の一欠片を見せたり、とこれまで少なかった二人の、お互いに対しての想いが語られる珍しい箇所が出てきます。
また、ミレイのために、と
ルルーシュがその悪知恵(笑)を最大限に発揮するシーンがあったり、と内面描写が楽しめる1本です。
【卒業大作戦(下)】
〈あらすじ〉
ミレイに内緒で進行している生徒会メンバーの○○イベント準備は順調に進んでいた。が、当のミレイは生徒会のメンバーのみんなとなかなか会えないことを寂しく感じていた。残り時間はわずかしかないというのに・・・ミレイはみんなとの時間を少しでも長く過ごすためにちょっとしたパーティを持ちかけるが、メンバーみんなから断られてしまう。恨み言を言いながら校舎を後にするミレイに、思わぬ魔の手が忍び寄る。果たしてミレイの運命は?
ルルーシュたちは、無事ミレイと共にイベントを成功させることができるのか?
というわけで後編。○○と伏せ字にしましたが、ほとんど隠せていない(爆)
この小説では珍しく、ミレイ視点が多いのがこの短編の特徴。そこにはみんなともっと一緒にいたい、という彼女の正直な想いが込められていて、ちょっと目が潤みそうに

ミレイだけではなく、
ルルーシュたちもミレイとの別れを寂しく思いながらも、いつものように笑顔で見送ろうと奮戦する様が、青春だなあ、と(笑)ミレイの危機に
ルルーシュ達が必死に捜索する様子も描かれていて、結構熱いです。
さらに、ミレイの
ルルーシュへの想いが垣間見えるシーンがあるなど、結構見所満載です。
また、この短編でジノとアーニャが初登場・・・するものの、ほとんど出番はなく(ただ重要な役どころではある)、それはそれで寂しい限り(哀)
【ピザ・カプリオーノ】
番外編です。タイトルから連想される通り、ピザと言えばC.C.。彼女と
ルルーシュのピザを巡るちょっとした駆け引きのお話であり、
ルルーシュが久々にC.C.に一矢報いたお話でもあります(笑)とあるピザになかなかありつけなかったC.C.の3度目の正直、果たしてこの思いは報われるのか?
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