こういう作品を隠れた?名作って言うんだよなあ。
関ヶ原の戦い
流されるがまま西軍に身を投じたが故に家を潰しかけた、西軍盟主毛利輝元。
本書は、彼の後悔と執念の再生物語。
よく言われている暗愚なイメージとは異なり、戦後は、毀れそうな体と心を必死に支えながら、毛利家を立て直そうとする輝元。
そこには、藩主としての責任ではなく、1人の人間の‘再生’と‘底力’を幕府に示そう、とする男の意地があったように思える。
家臣を解雇しないように
所領を一律6分の1にして、人材喪失を避けたり、新田開発を奨励したり。
現代にも通じる、企業再生手法が散らばっているのも、大きな特徴だ。