モーション・グリーン

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【2009年読破本225】楊令伝 第三十九回(小説すばる2010年1月号) 感想

3ヶ月に1回の、増量の月。  

この回までが十三巻の内容になるので、残りあと二巻

そして連載も残り半年。  

いよいよ、結末が近い・・・

 

◆楊令と岳飛

戦場以外で、初めて楊令と岳飛が出会い、そして道を別つ。  

おそらく、今後の二人の生き方を決めるシーンになるのでは、という気がしたなあ。

結局、自分の拠点を持ち、自分の国を創ろうとした岳飛は、南宋という国に身を委ねる生き方を選んだということ。  

そして、南宋という国の部品(パーツ)になる道を選んだということ。  

 

それだけ見れば、岳飛は楊令から見れば小さな人間だったのだな、と受け取られてしまうのがなんとなく寂しい。

ここに至るまでの過程を見れば、「国」とは何か、「民」とは何か、岳飛は無我夢中で考え続けてきたことを、読んできた読者なら知っているけど・・・  

 

岳飛に限らず、韓世忠も、張俊も、そして李富も、楊令も、宋崩壊と同時に始まった乱立国家の中で、自分のよって立つ場所の中で、「国」の有り様を模索していった。

間違いなく、その試行錯誤の果てに、岳飛は己の限界を悟っていった。

一指揮官として起つことを決めた、ということなのだろうか。  

 

いざ自分が国主となったときに、何を為すか。

こんなことを考えている指揮官は当時いない(というか普通いない)

 

決まらない中で税率を調整したり、虐殺を行ったり、他国に攻め入ったり、と本当に岳飛は迷いながら進んでいたのだから。

おそらく岳飛の旅はここで終わり。

この後は先頭指揮官としての姿しか見ることはできないのだろうなあ(そのための楊令とのけじめ、なのだから)

 

そして史実を知るものは、このあと岳飛は、国の部品(パーツ)として切り捨てられる運命にあることを知っているのだけどさ・・・

 

◆その他  

・久し振りに出てきたら、あっという間に散ってしまった張敬。合掌(涙)  

・散った者がいれば、生き延びた者もいる。まだまだ死ぬことは無さそうな戴宗、結構長生きするかも?  

・そして衝撃のラスト。謀られた李英、梁山泊初の裏切り者となってしまうのか・・・

 

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