「狂え、趙仁」(方蝋)
「あんたは、もう死んだのだ」(呉用)
楊令伝、(おそらく)ラスト5回。
一気にメンバー死にすぎ
死亡フラグ立った人もいるし・・・
そして・・・
「機会を見て、幻王を討て」
 | - 発売日 : 2010/02/17
- 出版社/メーカー : 集英社
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◆さらば、戦友よ
戴宗、李媛、童猛、張横・・・
李媛を除けば、いずれも旧一〇八星。北方サン、一気に殺しすぎですよ(涙)
ささやかながら、(李媛を除けば)ちょっとかっこよいところが見られたのは幸いと言うべきか。。。
余談ですが、侯真は徐殉といい、戴宗といい、死を乗り越える描写が多いのは大成する前触れ?それとも
死亡フラグ(もっとも、死ではないにしろ乗り越えることが課題と見られているのは韓成も同じですが)
そして
「狂え、趙仁」
シビれました。恐るべし方蝋。死してなお、
呉用どころか読者さえも圧倒するとは(笑)
が、事態は方蝋が考える国と戦いの有り様に、近づいてきた気はします。
《例え、その戦いに意味があったとしても、志のために流される犠牲だとしても
同じ赤い色をした血を強いることに変わりはないではないか、
同じ人の命を伴う殺し合いであることに変わりはないではないか》
最期の最期まで、戦い、という行為の本質を衝き続けた方蝋。結果として楊令は、戦いによる天下統一とは別の道を選んだのだが、戦いの先には、やはり戦いが続くことに・・・
自由市場を巡る戦い、という意味では、これまでのような領土を獲得するための戦いではないけれど、
同じ赤い色をした血を強いることに変わりはないではないか、
同じ人の命を伴う殺し合いであることに変わりはないではないか
ならば、
「狂え、趙仁」
・・・
呉用、
死亡フラグ?
◆幻王を討て
南では李富
そして北では、ついに呉乞買が「幻王を討て」
最期の最期で、国の有り様で
梁山泊(幻王)と袂を分かつ決意をした呉乞買。
蔡福が倒れている今、もはや金と
梁山泊をつなぐものがない今、ついに全ての国を敵に廻す
梁山泊。
国とは、理想とは。
覚悟してはいたけれど、
梁山泊崩壊が間近になってきました・・・
◆その他
・国家の有り様で揺れる内心を見せる楊令と、柔らかな魅力を見せる秦容。なんだか楊令が墜ちていきそうな気配が・・・
・久し振り(というか楊令伝始まって初めての)大海戦。まだ前哨戦ながらもかなり大規模で興奮しました。大砲隊の活躍も見たーい。
 | - 発売日 : 2010/02/17
- 出版社/メーカー : 集英社
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 | - 北方 謙三
- 発売日 : 2010/01/30
- 出版社/メーカー : 集英社
- おすすめ度 :
(3 reviews)
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◆楊令伝 八
◆楊令伝 九
◆楊令伝 十 坡陀の章
◆楊令伝 十一 傾暉の章
