モーション・グリーン

ブログ開設14年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。

【2010年読破本79】鋼殻のレギオス15 ネクスト・ブルーム  感想

 「なにが正しいのかなんて知らない。僕が今動くのは、その人に行って欲しくないって気持ちを聞いたからだ」  (レイフォン)  

   第3部スタート、ということで文字通り仕切り直しの1冊。  変わろうとするもの    変わっていくもの  そして変われないもの  時の流れ、環境の変化など、様々なことを経て、(少なくてもいずれ)訪れる決断の前哨戦?  分かり切っている出来事と、決められていないその先の未来への想いなど、学園ドラマな雰囲気の匂いが当初のレギオスらしくなったかも。 ◆変わろうとするもの  まあ、これはほとんどのキャラクターがこれに当たりますね。  というか、これに当たらないのが主人公というのが、ねえ(笑)  新たなヒロイン候補?のクラリーベルがツェルニに移り住んだ(?)ことで、レイフォン争奪戦の激化は必至か(笑い)  これまでの女性陣になかった‘積極性’を持つクラリーベル(クララ)。とにかくカワイイ。あのフェリが完全に押されてる(驚)まあ、ただの天真爛漫キャラではないことは、今巻の後半を読むと見えてはきますけどね。  そして、フェリにも転機?  「できない可能性ばかりを挙げていけば、なにもしなかったという事実しか残らない。そしてそれは、惨めな自己正当しか心に残さない。その程度のものが欲しくて、君はここにいるのかい?」  (カリアン)  果たして彼女は、レイフォンを変えることはできるのか?嫌な部分にも触れていかなければならないこと。浅い付き合い、あこがれ、シンパシー以上の深さまで進むこと、そしてそれは、リーリンが成し遂げようとして、放棄?してしまったこと・・・  そのリーリンは、気が付けば、変わった現実に、静かに向き合い始めていて・・・    ツェルニでは生徒会長選挙が始まっていたり・・・  メイシェンは自分の夢に進み始めていたり・・・  過去との決別か、エゴか。シャーニッドが苦悩していたり・・・ ◆変わろうとするもの  少し前後しますが、例え、ツェルニが平穏な流れに包まれていても  それを取り巻く情勢は深く速く進んでいて    そしてそれは、気付いた時には、世界は終わっているのかもしれない。  正直、レギオスの世界は外伝読まなきゃ(外伝読んでも)わからないことが多々ある。なので、今後の展開を予想しづらいのは事実なのだけれど  その世界の侵攻する予兆に、ニーナが重要なポジションに就いてしまったことは間違いなさそう。  廃貴族に電子精霊、この大きな力を内に秘めているのだから、世界の変化を肌で感じているはず。  学園生活の穏やかな、そしてスケジュール通りな流れと、学園生活全てを覆う流れとのミスマッチ。  違和感を感じつつも、これが予兆かと思うと、学園生活自体が崩壊するのかなあ、と不安も・・・  そんな中、この男は、変わるどころか後退してます・・・ ◆変われないもの  わかる  わかるんだけど  何か、腹立ちを覚えるのはワタクシだけでなないはずえっ  このポジションに主人公が置かれること自体異例なのだけど(笑)  作者が、学園生活にレイフォンを戻そうとした理由が、こうなって初めてわかる気がする。  前巻までのような、深く考えるヒマを与えないほどの戦いの連続だと、その流れにレイフォンは乗り続けてしまう。それは悪いことではないけれど、目の前のことばかりやっていて、成し遂げていればOK,という流れにはしたくなかったのだろうな(戦いに関してレイフォンが強いだけに)  戦いも任務も、あればレイフォンはそのために力を注ぐだろう。シャーニッドの父と戦ったのも、喪失という同じ要素を共有してしまったこともあるけど、自分の持っている力を解放できる‘理由’を見つけてしまったから。  人間は停止を基本的に嫌う、と言われている。思考や体力に余裕が生まれ、自分のことを振り返れる状況になって、これまでのことや今後のことを考えるのは、思考を停止させないため。現代に置いても、将来のことを考えるのは、仕事や生活に余裕が生じる時が多いのと、流れは同じ。    激戦の後の生活。武芸者としての必要性の消失、グレンダンという故郷の存在の喪失、そしてリーリンとの別れ。整理すればするほど、自分が進もうとした道の全てが消えている。その喪失から、レイフォンは立ち直ることはできるのか。  そして、カリアンが(ずいぶん前から)警告している、他者に己の動く理由を委ねてしまうその弱さを、乗り越えることはできるのか。  ニーナも、フェリも、クララも、リーリンも、そしてメイシェンも、世界の変化と関わっているぞーーー    そして、エピローグがもろ次巻&今後の予告なのには吹き出した(爆) カリアン、めちゃくちゃカッコイイじゃないですか、ホレなおしましたよ(?)

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