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楠木正成と足利尊氏 (PHP文庫) 嶋津 義忠 PHP研究所 2009-06-01 by G-Tools |
鎌倉時代末期。変革の足音が聞こえていたはずの、その時代。その変革の基軸にいた2人の武将の物語。
南北朝という、難しい時代に何を持って武を振るい、何を持って政を行うか、正成と尊氏の切ない共振に魅せられました(もうすこし深く突っ込んで欲しかった気はします。北方南北朝のように)
想いはありながら実現には手が届かなかった正成と、世を変える力を持ちながら方向性を見いだしきれなかった尊氏。果たしてどちらが人として、漢として意義ある生なのか、考えさせられます。