だから人は本を読む | |
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福原 義春 |
良くも悪くも一流の読書家の文章だなあ、と思う1冊。
他文化に精通した書評や日本文化に対する視点、これからの価値観の変化、何より出版(書店)業界に対する提言は頷けるモノばかり。が、本筋である「本を読む」必要性や本の重要性については、それほど心を動かされなかった。特に活字文化の廃化や、本が読まれないことが課題、という話は(2010年においては)正直古い
※中高年の方が活字から遠ざかっているというデータすらある。
必要性を実体験だけでなく、(それこそ)今やこれからの日本の情勢を盛り込んでくれれば、もっと理解が深まったのに、と残念に思った。