数年前に読んでたら、きっと理解できなかったであろうこの結末。
でも、00を振り返り、UCを読み終わった今なら、この小説版の結末を受け入れられそう。
UCや00(特にUC)につながる人の可能性や、ニュータイプの行き着く先を示したのが最初の物語が本書だと言えるだろう。
まさかのアムロの死も、シャアとWBクルーの共闘も、そして意志の伝播という、ニュータイプの行き着く先に、人としての形が不要であるという一つの結論も、万能ではなりきれない人間の道しるべ。
ラストのセイラのシーン。絵にすると爽やかになるかもしれないけど、読後感がいいとは思えないのもやむなし。

- 作者: 富野由悠季,美樹本晴彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 1987/10/25
- メディア: 文庫
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