鈴木貫太郎―昭和天皇から最も信頼された海軍大将 (PHP文庫) | |
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立石 優 |
第二次世界大戦末期、日本の戦争を終わらせるために就任した、戦中最後の総理大臣、鬼貫こと鈴木貫太郎の生涯を描いた歴史小説。
日露戦争における活躍から、国内テロを奇跡的に生き延びた強運ぶり、そして戦争を終わらせるための必死の駆け引きなど、とにかく出来事に事欠かない豪傑。
特に総理に就任してから降伏までの内部のやり取り、そして気魄あふれる駆け引きと強靱な意志は、読み手にも伝わるほどの緊迫感で迫力すら感じた。こういう方が一人でも日本の政治家にいれば・・・と思わずにいられない。