陳平 劉邦の命を六度救った「知謀の将」 (PHP文庫) | |
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風野真知雄 |
稀代の戦略家・張良と双璧を張る、劉邦後期の参謀・陳平を描いた歴史小説。
謀略好きというやや暗いイメージの強い陳平ですが、そこまで濃い陰性を感じさせない展開。むしろ丞相を目指す野心家という熱さが押し出されていて、若い頃のエピソードはさながら青春活劇?な流れも・・・多くの家臣が引退したり忙殺されたり、と粛清の嵐吹き荒れる武帝政権ですが、意外にも陳平は政権内に残っていた、という事実も。
晩年まで政権内で奮戦していたという知られざるエピソードも描かれている、貴重な1冊。