山本権兵衛―日本海軍を世界レベルに押し上げた男 (PHP文庫) | |
![]() |
高野 澄 |
う~ん、もっと直球で書いてほしかった一冊。
帯のコピーの通り大胆な組織変革と、適材適所・実力優先で幹部リストラを断行した、日本海軍の父、山本権兵衛を描いた歴史小説なのだが、西郷隆盛を霊声で登場させたり、会津藩の志士を登場させながら、あまり権兵衛と絡むことがなかったり、と本筋以外での要素が、かえって流れを削いでいる。
組織をいかに時代に即した形に変えていけるかが問われる時代にうってつけの題材であるだけに、もっと権兵衛のマネジメント術について深めてほしかった。もったいない・・・