幕末
ペリー来訪から始まったとされている、維新につながる動乱期。
実はそのころ、各藩では、どこもかしこも財政は破綻していた。
解決策なくあえぐ諸藩の中で、(文字通り)捨て身の財政改革を成し遂げた各藩を紹介する一冊。
(きちんと記録があるらしく)収入と支出額、赤字幅や経費などなど、現代に残る非常に明確な数字や経緯の記録が基になっている。
これは、イメージ論ではない。
史実に基づく、実話だ。
その手腕の数々は、現代における経営改善のお手本を見せつけられる気分になった。
まさに著者の緻密な史料分析あってこその内容でり、学問的価値も非常に高いと思う。
全体通していえることは、江戸藩邸の支出が、藩全体の足かせになることが多い点。
現代でも通じる状況である(涙)

大名の家計簿 “崖っぷち”お殿様、逆転の財政改革 (角川SSC新書)
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