キバのノベルス版。
原典が井上作品だからか、どことなく555とか龍騎の小節版っぽい。
よくよく読むと、キャラクターの立ち位置や役割分担がそっくりだ。おそらく井上作品における相関図フォーマットなのかもなあ。
本作は、555や龍騎小説板同様、「仮面ライダー」っていう枠組みを大きく意識しない、描きたい本筋テーマを突き詰めたテイストになっており、TVシリーズ以上にオトナの雰囲気や残酷な結末を怖れない展開。
というわけで、本編以上に音也の魅力爆発である(爆)
ノベルスにしては分厚いボリュームなのだが、人間とファンガイアの関係が一端の決着でしかなかったのはやや不完全燃焼。前後編にしてもよかったのでは・と思ってしまう。
もう少し根本のところまで描いて欲しかったなあ。
その一方で、本編じゃマスコット存在だった静香をがっつり絡ませたのは見事だと思う。
まあ名護ファンにとってはもしかしたら許せない?役回りだったかもしれないけど、tVシリーズ序盤のキャラを思い出せば原点回帰とも言えるかなあ。