前評判からすると、順当かなあ、というところ。でも、久々に骨太の作品が大賞取った!
◆【2013年本屋大賞】百田尚樹『海賊とよばれた男』に決定 ニュース-ORICON STYLE-
海賊とよばれた男 上 | |
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百田 尚樹 |
海賊とよばれた男 下 | |
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百田 尚樹 |
ちなみに、本屋大賞のフルタイトルは
「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2013年本屋大賞」
一次投票には全国463書店より598人の書店員、二次投票には263書店より307人の書店員からの投票があったとのこと(二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票)
その結果、得票数(得点数)で1位を獲得したのが、ノミネート作品11作品の中の一つ「海賊とよばれた男 」だった、というです。
2位以下は以下の通り(詳細は本屋大賞HPをご覧ください) → 本屋大賞
2 64(ロクヨン)
3 楽園のカンヴァス
5 ふくわらい
6 晴天の迷いクジラ
7 ソロモンの偽証
9 百年法
10 屍者の帝国
11 光圀伝
さて、みなさんの読んだことのある本、もしくは推し本は何位でしたか?ちなみに、私の読んだことのある本は「光圀伝」と「海賊と呼ばれた男」のみでした(涙 しかもまだ読破できていない・・・)まあ、歴史モノばかり読んでいるからしょうがないんですけどねえ・・・
ただ、「海賊と呼ばれた男」はノンフィクションの骨太な読み物です。「光圀伝」もむちゃくちゃ分厚い本なのですが(それで持ち歩きできないことが、読むスピードが遅い要因・・・)心に突き刺さる名作だと思ってます。
(他の小説を読んだことがないので断定してはいけないのだろうけど)今年はここ数年の中で、非常に読んで心にさびをつけられる、メッセージ性の高い作品が名を連ねたのではないかと思ってます。それは本屋大賞が、いや書店が、ユーザーに薦めるが故に背負うべき使命感。つまり、書店が、ただ本を売っている場所以上の役割(メディア化)を担おうとする中で、避けては通れない道。
昨年(だったかな?)、本屋大賞が、本関連の本ばかりノミネートされたことで、一部有識者から批判を受けていたことがありました。当時電子書籍元年と騒がれ、紙の本の価値が問われていたからかも知れません。
が
本屋が、本に関するテーマの本を売ろうとするのは当たり前。それを商業主義だとか、身内ひいきだと非難する方がおかしい。
そもそもみなさんは本屋に何を期待しているのか。偏らず中立公正であってほしい、と思っているのなら、そんな立ち位置が現実的にはあり得ないことは、みんな知っているはずなのに。。。ま、裏を返せば、やはり本屋の発信力は、今の世の中に(いくらかの)影響力を持っているということなんだと思うのですが、いかがでしょう。
本屋大賞(本屋)側も、当初の理念を変えることなく、単なる本売り以上の情報発信をし続けて欲しいと、イチ読書ファンとして願っていますし、我々ユーザー側も、今回のようなランキングに一喜一憂することなく、己の価値観を育て、好きな本を存分に読むべきだと改めて感じました。来年の本屋大賞も期待してます☆