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【2013年読破本213】史記 武帝紀 4 (ハルキ文庫 き 3-19)

史記 武帝紀 4 (ハルキ文庫 き 3-19)

 

 

第四巻。

単行本版読んでたとき、読めば読むほど哀しさがあふれてきた。

しかも、一つの時代が、武帝を置き去りにして去っていく。

恐怖と孤独が武帝をつつんでいく様が、自分にも伝わってきて、外風に身を預けなければ身の置き所に困ってしまった巻。

文庫版を改めて読んだら、やっぱり身の置き所に困る自分がいた(苦笑)

 

張騫、衛青、そして単宇。

史記・武帝紀を彩った漢が次々と逝く。

しかも死を恐れる武帝をあざ笑うかのように、みんな死を受け入れていく。

武帝が求めた“死”に対する答えは、その時まで伝わることはない・・・

 

生き残った武帝が老いていき、判断のバランスを崩していく。

外交内政に辣腕をふるったその手腕はふらつきをみせ、国家間の外交の乱れへ。

帝への権力を集中させたが故に、リーダーの責任において全てが動いていく体制がここにきて裏目に出てきた感じ。

若き李陵、司馬遷、そして蘇武といった新たなメンバーは未だ体制の中。

彼らが硬直化してきた漢のなかで、新たな道を切り開くことはできるのか?

 

一方、苦節を経て、南下してくる匈奴。

なんだかいきいきしているなあ。光と影が入れ替わってきたのを感じる。

そして蘇武の捕縛によって、悲劇の幕があがる。

 

史記 武帝紀 4 (ハルキ文庫 き 3-19)

史記 武帝紀 4 (ハルキ文庫 き 3-19)

  • 作者:北方 謙三
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2013/10/12
  • メディア: 文庫
 

 

 

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