「わかろうとする努力」
「俺は経済動物以下か?」
これまで教わった言葉や光景、その想いを持って、八軒 最大の壁、父と向かい合う。
この作品、(毎度言ってるけど)
派手さがないけど、一つのシーンが、魂のこもった言葉が
胸の奥底に鳴り響く。
どこか話しづらかった、あまり笑わなかった
そんな男が、人間として向き合おうとする姿は、地味だけど力強い。
誇らしくなる、読者として。
この作品読んで、もう一度、学び治したい、と思った方多いのではなかろうか?
大地が、動物が、仲間が教えてくれたこと。
胸に秘める八軒が段々格好良く見えてきた(苦笑)
まだまだいろんな事は途上だけど、いつかは親とも、かつての友達とも
向き合えると信じて・・・
それと、今巻では豚の解体をきっちり描くという、なかなか無い試みがなされた。
抵抗がないと言えばウソだけど、描く決断をした作者や編集部の想いを汲まなきゃいけない。
ここまで来たら、一緒だ。

銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/10/18
- メディア: ペーパーバック
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