4年以上前の作品を文庫化したもの。近年の研究とかみ合わないのはそのせいか・・・
幕末に光を放った剣客7人にスポットを当てた短編集、龍馬や海舟、鉄舟といった有名格から、伊達小次郎(陸奥宗光)といった意外?な人物まで取り上げている。
鉄舟・泥舟・海舟の3人は非常にリンクしており(まあ、当然なのだけど)このメンバーが非常に濃い分、津本さんの考える剣客像はこういう漢たちなんだろうな、と思えるほど思い入れのあるような内容だった。
幕末という混沌の時代にこれほどの漢たちが生まれたことは奇跡だな、とつくづく思う。