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【2014年読破本29】史記 武帝紀 6 (時代小説文庫)

史記 武帝紀 6 (時代小説文庫)

 

 

いよいよ物語は個々の人生の決着へ動き出す。

心のバランスを崩してしまった李陵。

彼のみを付け狙うかつての部下・孫広が、漢最強の武将ってのが・・・時は無情だ(涙)

悪いのは武帝の裁断、とみなわかっているからゆえに、どこか理不尽さを抱えていたのだけど、李陵の姿にふんぎりがついてしまったらしい。

ひとしきり戦い抜いた李陵は心を癒やすために北へむかい、その先には蘇武が。

 

極寒サバイバルの筆がノリまくってる御大(笑)

鬱展開(というか暗い)トーンが多い中、ここが見所になってきたくらい、蘇武パート読み応えある。

 

そして、司馬遷はただみて、記録し続ける。

彼は武帝・劉徹を見つめ続けることで、人の性をしり、自分がその流れの一部であることを感じつつ、自分の中の歴史を紡ぎ出す。

 

 

そして、武帝はせまりくる死と向かい合わざるを得なくなる。

彼の意志を汲む家臣はいなくなり、漢は少しずつ、少しずつ変わり壊れていく。

 

 

 

 

匈奴はかつての領土を取り戻すべく、最終決戦へ着々と歩みを続ける。

頭屠が見出した匈奴らしさは、必要以上の豊かさ不要という認識へ。

負けが続く漢に残された道は、経済力で折り合いを付けていくという状態に戻ること。

 

結局のところ、先祖返りということになりそう。

それはそれで哀しいねえ。

何のための武帝の数十年だったのか、ということになる・・・

 

いよいよ次巻が最終刊。

 

 

史記 武帝紀 6 (時代小説文庫)

史記 武帝紀 6 (時代小説文庫)

  • 作者:北方 謙三
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2014/02/15
  • メディア: 文庫
 

 

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