出世するにしても
生き残るだけにしても
待遇を良くするにしても
トップの直談判をしても覆せないことがある。
実は組織における最重要セクション・人事。
特に日本は人事が良くも悪くも重要で、有名な人物や英雄にしても、世に出てこられたのは、引き立てた人や組織があるから。
見方を変えれば、日本の人事の歴史を見ることは、歴史を知るにあたってかなり重要な要素だということ。
その人事の歴史をがっつり取り上げたのが本書。
読んでみると、人事って過去も今も不公平で理不尽(笑)
いいときには、その柔軟性が歴史を大きく変換させるが、悪く働くとコネやワイロが横行する不敗の温床へ。
能力のある(組織にとって有用な)人材を獲得したり、組織を最大適正化することが目的だからこそ、仕組みが全てとは言い切れない。
ここらへんは、まさに人間次第、ということになるのだろうか。
でもそこから名を成した人がいるあたり、選ぶ人の目って重要だ。
それと同時に、日本の致命的欠陥もこの人事という要素にあるのかもしれない。
本書を読むといろんな事が見えてくる。
まさに歴史を学んで今に活かす格好の題材だ!