この人を取り上げるのも
この人を後世に伝えるのも
童門さんしかいない。
正に、童門さんがこの人物を引きつけて、生まれた新書。
最後の米沢藩主にして、上杉の家名を継ぐ者・茂憲が、沖縄のために奮闘した業績を後世に伝える、まさに本が成さねばならない使命を背負った1冊。
中央政府と戦いながら、教育を充実させることによって
住民によるボトムアップ効果を期待したり
他者を思いやれる精神を育成したり、と、人と物事に真摯に向き合う姿を、童門さんが目に浮かぶように言葉にしていく。
まさに上杉鷹山を思い起こすその生涯。
今の沖縄と本州との関係においても、忘れちゃいけない内容だ。

上杉茂憲――沖縄県令になった最後の米沢藩主(祥伝社新書248)
- 作者: 童門冬二
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2011/09/02
- メディア: 新書
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