いらなかったんだよ
あの訓練の日々も
壁の外への夢も
オレは
いらなかっったんだ
己の無力さへの絶望は、何度も経験した。
でも
己の存在そのものへの否定。
こんなに無力な主人公、見たことがない。
そして、こんなに涙があふれたのはいつぶりだろうか。
「オレは、いらなかったんだ」
生きてる身として、聞きたくもないし、言いたくはない。
ただ、エレンにかける言葉が、あの場にいたら出てきただろうか・・・
それでも、
それが定められた道なら
そのまま歩くイイ子よりも、堂々と行きたい道を選ぶ悪い子であれ。
お前、胸張って生きろよ
あの何気ない別れの言葉が、こんな場所で出てくるとは思わなかった。
ヒストリアのこれまでの軌跡が、うちしがれていたエレンとがっつり重なっていく。
こういうのを、神がかりな展開、というのだろうか。
そして最後に自分の命を「みんなのために」使うことを選んだエレン。
自分のことなのに、許しを請うたエレン
あのとき、きちんと選べなかった後悔を繰り返さないために。。。
それにしても、人間同士の殺し合いに、巨人化したロッド・レイスにあわや全滅寸前まで追い込まれる状況。
何一つきれいに進行していない無様さが、調査兵団らしいなあ。