聞くところによると、今空前の刀剣ブームなんだとか。
というわけでブームに遅れないように読んでみた一冊。
万人が認める名刀からマニアックな一振りまで、刀と持ち主のエピソードがかなりの数掲載されている、これ以上無い入門本。
欲を言えば、刀剣の由来や地域別刀匠一覧、時代別名刀表があると、より歴史と関連づけられたのだけど、そこまで載せると本格的になりすぎるか(苦笑)
ちなみに江戸時代まで武将のメイン武装は刀ではなく槍・弓。
刀(脇差し含)はサブ武装。
だからこそ名刀が実戦で多用されず、コレクションや護身用として、重宝されていたんだとか。
(「刀は武士の魂」になったのは江戸時代以降、らしい)
イメージ先行で捉えること無く、実態を掴むことこそ、理解の基本。
刀の正しい理解にはうってつけの1冊だ。