スパルタン来襲で混乱するリグ。
パイロット候補生摘発の魔の手?から知恵と工夫で逃げようとするメンバーの大奮闘が目玉の第九巻。
さらにはフィッシャーがこの逃亡劇の中で思わぬ決断をすることに・・・
肉体の一部を失っていたからこそ、守れた命があり、救えた瞬間がある。
何より、余人に入り込めないつながりがある。
この巻はとにかく義手・義足をポジティブに描くシーンが多く、戦争による傷を受け止めつつ、それを理由にあがくことを放棄しない人々の姿をみていると、連邦が完全に悪者(苦笑)
終盤で出てくる“白い悪魔”アトラスガンダムが、これほど煩わしく思ったことはない(爆)
脱出を試みる人たちは、サイコザクのパイロット候補が混じっていて、(いかがわしい)カルト要素が混ざり合っていくんだろうけど、そこはそことして、目の前の苦難に対するエネルギーを宗教に求めていないところに、捨てたもんじゃないな、という感じがした。
これで三つ巴の構図は、“戦況を一変させる”ニュータイプとサイコザクテクノロジーを巡る攻防を挟み込みながらさらに混沌へ。
で、“悪役”連邦は(アトラスガンダム以外は)ビアンカのお色気シーンしか印象に残らなかった(爆)
どれだけ水中対応してきても、水中戦はジオンに一日の長があるなあ。