この手の脳科学本にハマっていることが如実に出ているなと感想書きながら思う(苦笑) もはや、自分の潜在的能力を引き出すためには、脳をいかに機能させるか、という論点が欠かせなくなってきたようだ。
その手の論点がどんどん増えてきて、摩訶不思議な存在と向かい合う必然性を感じる。
脳を機能的に使うという発想。
それは自分のもので自在に動く、ということではなく、脳が動きやすいように、働きやすいようにしていく、という観点。
なんだが、自分の体なのに、他者の持ち物の如く気を遣うというのは、どういうことなんだろうか(笑)と思ってしまうけど、“自分”という存在自体が曖昧なものだという実態があるのだから、所有権から切り離した考え方をしなきゃいけないのだなあ。
本書では、悩みを抱えすぎている人にアウトプットしてストレスを軽減したり、やることの終わり際に次へのタスクを設定する、など脳の機能目線にたったやり方が紹介されている。
そもそも、脳は現実と仮想の区別がつかない。
だから本人の意志で方向を示してあげる、というアプローチが必要だ、ということ。
脳はものというより、協力者であり併走者という方がわかりやすいかもしれない。
今後は、脳とそんな関係値が築いていくことになるのだろうか。
出回っている脳科学本とあわせ、そんなことを考えた1冊。