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【青春は様々の可能性をふくむ混沌のいのちである】読書感想:『青春論』 (角川ソフィア文庫)

青春論 (角川ソフィア文庫)

 

 

青春論。

 

もうその時期を通り過ぎた(であろう)身としては、なんだか恥ずかしくなる単語に惹かれたものだ(汗)

 

そもそも、青春て何だろう。

自分にとってはいつのことだったんだろう。

 

などと思いつつ読んだが、内容は若者に留まらず、その上の世代の方々にも響くことが多かった。

 

"青春"という概念を6つの心に分解し、物事やそれを表す言葉を深く読み込んで、まっすぐ理解しようとする一冊。

理解するとはこういうことかと思い知らされる。

 

青春の危険は、地味な内的着実さを欠く点にある

と、刹那の楽しさを受け入れながら厳しさの欠如へ警鐘を鳴らす。

 

そして

本当の快楽は、苦痛を伴う

大切なのは永続する覚悟だ。地道な訓練だ

と、手軽な道を示してくれない。

 

この本自体は昭和37年発行だそうだ。

今となってははるか昔の人の言い分ではある。

しかし、だからといって、切り捨ててしまってはいけない大切な要素が、間違いなくそこにある。

 

その時その時の判断ではない、少し先の未来の自分に向けた積み重ねが、可能性を拡げる唯一の道と知った身だからこそ、"心ゆくまで厳しく探求する習慣"を忘れてはいけないなあ。

 

本書の後半は評論になってしまい、別の本のような印象になってしまうが、前半の“青春論”は心に刻んでおきたい深さがある。

 

なかなか言ってもらえないことが詰まった本。

読んで損無し。

 

青春論 (角川ソフィア文庫)

青春論 (角川ソフィア文庫)

 

 

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