失礼ながら
『忍びの国』の便乗作だと思ってました。
読んでみると、結構タメになります。
映画でも、マンガでも
忍法や忍術って、おおよそ人間業じゃないものばかり繰り出すイメージが強い。
当然のことながら、我々がイメージしているものは、ほとんどフィクション。
実態はあそこまで派手には動かない、と言われている。
それはそれで、夢があっていい。
でも、せっかくだから、現実的な所も見るべきだと思う。
その肉体と技、行動力こそ、現代の我々は学ばなければ!
本書は、現代人が改めて学んで、活かすべき忍者の要素を解説した1冊。
著者は精神科医でありながら忍者をよく研究しており、技より根底、外見よりも中身に重きを置いた分析は、非常にわかりやすく聞き入れやすい文章になっている。
普通の健康本やビジネス本はもう読み飽きた、という方には新鮮に映るかも。
もちろん忍者の秘密についてもきちんと書かれている。
忍者モノとしても、忍者ファンも納得の内容。
侮っていたけど(失礼)意外とオススメ。