小説すばる2018年、いよいよ伊東潤さんの新作が連載スタート!
今年様々な対談やコメント拝見して、非常に志の高い領域を意識されていることは感じていた。
歴史小説作家が数多くデビューし、これまでにない視点や表現法で描かれる作品が増える一方、司馬遼太郎や山岡荘八のような、“日本人”を問いかけ、探っていくほどの深さや大きさ、そういった要素を感じさせる作品が必要なのではないか?
歴史小説をエンタメ作品以上の存在へ導いていく
そんな思いが感じ取れる作品へ、伊東潤が挑むは、つ“日本人”を掘り出す作品。
司馬遼太郎が触れていかなかった戦後日本史。正直馴染みが薄く、読み慣れない初回ではあったが、この先が楽しみだ。
2018年から地方紙でも千利休を題材にした連載がスタートするなど、伊東さんにとっての大きな展開が続く。この挑戦も見逃すわけにはいかない。