魔法で事件を解決?してしまう、掟破り(というか反則)魔法使いと刑事のドタバタ事件簿第3弾。
難事件を魔法で解決に導く裏技(笑)がフォーマットになっていることや、続くとマンネリ化してしまうところは東川作品おなじみのジレンマなのだけど、事件それぞれが結構凝っていて、かつ決め手の部分を主人公(?)聡介がしっかり推理するので、そこそこミステリーとして締まった短編が多い。
前巻(魔法使いと刑事たちの夏 )はマリイの立ち位置や聡介・“椿姫”のSMシーンがなんとなく強調されすぎていて(?)あんまり入り込めなかったのだけど、今巻は聡介とマリィの関係も落ち着いてきたので読みやすい。
「謎解きは~」シリーズと違い、後味がちょっと悪いラストなので続編はあるような気がする。
まんま「帰ってきたドラ○もん」になるだろうけど(笑)