その姿は、人の想いをつなげた。
その叫びは、人を動かした。
負けは終わりに非ず。負けは次への始まり。
一皮むけたテムジンの反撃が始まる。
北方歴史小説好きの方なら、北方三国志の曹操を思い出していただけると、今回のテムジンと、彼を囲む情勢が理解できるかもしれない。
負けても、負けが見えていても、戦いに望むことこそが、多くの人を惹き付けた。
負けは終わりではない。そのことを、テムジンは命がけの戦いで証明した。
その後の鮮やかな反撃はテムジンとテムジン軍をまた一段と強くしたのではなかろうか。これで事態は膠着と混沌の渦へ、決め手は別の観点が求められることになりそうだ。
そしてもう一つのテーマ・鉄が大きく動いた。
戦いながら、その先を見据えたテムジンの狙いが、この事態を打破していけるのか?