伊東さん、耳が痛いです(笑)
現代(といっても戦後すぐではあるけれど)から過去を紐解く形式で進むこの作品。
ダートマス号事件がなぜ起きたのか、それが記録から明らかに。
そのきっかけとなったのが、日本人の“美徳”「察する」だったとは・・・
現代になっても、日本人の中においては「言わなくても伝わるだろ」「空気読め」などで残り続ける、この感覚。ただ、このケースは明確な指示を出さず、責任を放棄したかのような上層部にも問題はあるよなあ。
また、「察する」ことが当てにならないという点がある一方で、「察する」ことが出来るくらい、お互いを知って感じることができていたか?という点も浮き彫りになり、劣勢に立たされた日本の悪循環を象徴するかのようだった。
五十嵐にも乾にも言い分があるところが、どう悲劇につながるのか、次回も戦々恐々だ。
また、遠い異国の地で利害も異なる者同士が、どこかつながり会うシーンは、「察する」(というよりつながる?)可能性を感じさせてくれたなあ。