精神が行動を生むのではない。
行動が、精神を鍛えるのだ。
最近は行動経済学の考え方を取り入れる方が増えた気がする。
考えてばかりじゃなく、悩んでばかりじゃなく、試しに何かやってみよう。
そうすれば、その感触が次の行動を生む、その連なりが己の心の拠り所となる。
自分も、その考えに大賛成だ。
だけど、もしかしたら、その“精神”って、すごく浅いところのことを指しているのではないだろうか。
本当に実りのある行動を生む精神を、僕らはまだ掘り出してはいないのかもしれない。
そんな思いを前提にして、精神を養う本を探していたら、見つけた1冊。
数ある禅語の中から、仕事に活きるであろうものを選定したものだ。
禅の言葉を知り、自分を知り、自分の「軸」が明確になれば、迷うことはなくなる。
より深く、より明確に、己と向き合うために。
御自身の経験を交えた解説はわかりやすく身が引き締まる。
行動が大事、という考えに変わりは無いけれど、己の核を持つために、もう少し自分の内面を深めてみようと思った。深めてみたら、より明確なアウトプットができるかもしれないから。
禅語は難しそうだけど、普遍的なことを語っていて親近感が湧いた。
他にも読んでみようかなあ。