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【惜別の黒 さらば、利休】読書感想:『へうげもの(9)』 (モーニング KC)

へうげもの(9) (モーニング KC)

 

 

実質の第一部完結の巻。

野心の先に掴んだ権力と、なりたくなかったものになってしまった迷い。

それらの果てにたどり着いた、侘びの境地。

 

しかしそれは自分の答えであって、他の人の答えではない。

最期の勤めは、そこから“外れた”己の姿から織部に感じ取ってもらうこと。

己の道を引き継ぐコトを断念させること。

 

自分一人が“侘び”の道をいくことで、茶頭として永遠の存在となった利休。

そこまでは武闘派行動にはしりすぎて、どこをツッこめがいいのかわからなかったけど(苦笑)最後の最後で魅せてくれたなあ。

 

「それがあなたなのです お忘れなきよう」

 

 

あるもので最高のもの(こと)を生み出す侘びから、余人とは違う何かで壁を取っ払う“へうげ”へ。

利休からの気づきで、織部が侘びから“へうげ”の道へシフトする構成は、ホント神がかりだった。

そしてこの巻の黒が本編読めば読むほど底光り。

利休追悼の思いが伝わってくる・・・

 

利休の首をもって皆の前に姿を現し、みんながひれ伏した姿をみて、織部は何を思ったのだろうか。

権力の後押しによる茶の成熟は身を滅ぼす、というメッセージも込められていたと思いたいが、他の弟子には見せなかった師の姿がありながら、史実上は利休と同様の罪によって最期を迎える織部。

彼のの最期をこの作品ではどう描くのか楽しみだ。

 

本巻中盤からは第二部がスタート。

秀吉は老いていき、家康は穢れを恐れない強さを目指していく。

そして筆頭茶頭として笑いと欲望ととんち(笑)を駆使する織部が己の茶道をどう完遂させていくのか・・・

 

へうげもの(9) (モーニング KC)

へうげもの(9) (モーニング KC)

  • 作者:山田 芳裕
  • 発売日: 2009/07/23
  • メディア: コミック
 
へうげもの(9) (モーニングコミックス)

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  • 作者:山田芳裕
  • 発売日: 2012/09/28
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