文庫版改めて読破。
名将でも猛将でもなく、
思想家でも無く、
ましてやカリスマリーダーでもない大鳥圭介。
彼が全面に立てば立つほど味わう、下り坂の組織にいることの苦しみ。
それでも戦い続ける姿は、痛々しく見えながらも、親和性を感じるのは気のせいか(汗)
彼を支えた「死んでたまるか」という意地
もしかしたら、今の日本人が思い起こさなきゃいけないことかもしれない。
技術とか
知識じゃなく
泥臭くても立ち続けるその心根。
結果として、その生き様が、降伏後も彼の人生の中に宿り続けていたに違いない。
彼を知らない読者が、英傑じゃない、と気付きながらも最後まで見届けてしまう(苦笑)その生涯。
それを魅力というなら、大鳥にはその魅力があるなあ。