“これから先の悲劇を無くすために血の雨を降らせる”
“一族の無念を思うなら、夢を現実にすることこそ、生きている者の責務”
などなど、熱い志のメッセージが突き刺さる第三巻。
山の民との対峙の先に、政や信たちはいよいよ首都奪還へ。
ここからは兵力差を覆す策が必要で、ようやく集団戦のワクワクする展開がやってきた気がする。
しかもそこはゴールでは無く、始まりでしかないとは・・・
目の前のことすら、楽な状況ではないというのに、この堂々ぶり。
やはり、目線が高い人間は、いるだけでみんなの模範になるなあ。
政は皇帝だから、とか、デキる人間は違うなあ、など。
そんな声が聞こえてきそうだ。
違うよ。
政ほどではないにしろ、僕たちも目線を高くすることはできる。
いや、高くしなきゃいけない。
目の前の状況の選択しか出来ない人間は、状況に振り回される明日が待っているだけだ。
その先を、遙か遠い未来(夢)から目を背けちゃいけない。
少なくても、政も信も、ずーーーっと先の夢を体に染みこませて、力に変えている。
きれい事では無く、本心で。
そういう人間だから、奇跡は起きる。
そういう風に出来ているはずだ、世の中って。