タイトル(副題)見て、驚いた。
で、読んでみて、さらに驚いた。
前回のメイン・加代が、そのまま本作のメインとして最後までいくのかと思いきや。
今回はメインを変えてくるとは。
ナルホド!こいつは思い込みだった。
連載向きの上手いやり方だ。
前回が加代視点で、加代から見た合戦の残酷さ、悲しさが描かれた。
まだ三木城攻防戦は本格化していないけど、これからも時系列で、かつ、視点を変えていきながら描いていくのかな。
前回の悲しさ満載展開とは異なり、今回は前向きだ。
羽柴軍との攻城戦が近づく中で、織田・毛利の駆け引きが別所家にも大きな影響を与えていく中、合戦恐怖症になった伊織の、己の過去と向き合い、己に住まう悪夢を乗り越えていく再生物語。
もちろん加代も登場する。どこか冷めていながら、どこか熱く激しい伊織の内面が丹念に描かれており、短編ながら読み応えがある。
前回物足りなかった自分にとっては、天野節が来たぞ!、と喜んでしまった(笑)
次回は11月(12月号)らしい。そろそろ別所家も追い込まれてきそうだ。