サクセスストーリーは万人に来ない。
そして、経験無き者にとって、未来は希望しか眼に入らない。
その通りになる、以外のことを知らないのだから。
飛騨国
立身出世の夢を持ちながらその機会が無かった主人公。
いつもの怠惰な日々に降って沸いたお城へのお召し。
ついに俺も武士か!
と行ってみたらなんと主君の陰武者役(しかもセンパイが二人!)。
ここで始まる主君の完コピ生活。
慣れるまで相当大変そうだけど、役目終われば生活は保障されており、何も無ければ楽しそう・・・と思っていたら、今度は本当の陰武者として合戦へ。
そしてその合戦での衝撃的な事件から、三人の陰武者たちの運命は大きく変わることに・・・
原作未読ではあるけれど、他の作品では取り上げられない陰武者の日々と役割の壮絶さに、序盤のお気楽感覚が吹き飛んだ。
言い聞かせる自らの幸福と、感じてしまう喪失感。
あっという間の一気読みだった。
次巻もすぐ読もう。