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【これでワシらの戦いになった】読書感想:『センゴク一統記(6)』 (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク一統記(6) (ヤングマガジンコミックス)

 

 

ここまで山崎の合戦及び山崎の街にフォーカスした作品があっただろうか、と今さらながら瞠目の第六巻。

秀吉と光秀

信長の跡を巡る戦いでもあり、次の天下を握る者を決める戦いでもあるのだけど、より大きなテーマが背景に現れてきた。

 

民の意識変革の是非であり、この先に必要な国家像を巡る激突。

 

秀吉というリーダーでは民は飼い慣らされ、新の意味での民のための国は実現しないとの確信を持つ光秀。

民は理屈では動かずその意志は曖昧で気まぐれと知っているから、従わせなければいけないと断ずる秀吉。

(体を張って頭を下げて民の信心を得る秀吉を、表面の道化だと見て取る光秀の鋭さ。やはりこの作品での光秀は怖い)

 

その一方で、いかに目指すものがあったとしても、譲れない大将の理念のためにズレていく双方の陣営戦略。

大将の思い通りにならない配下(秀吉の場合は同僚)武将との意識違い

 

山崎(大山崎)という街の処遇一つ見ても、あり方の違いが見えてくる。

 

この巻だけ読むと、光秀勝った方が良かったのでは?と思ってしまう恐ろしさ。

時代の変わり目の難しさを感じる。

 

そして始まる山崎の戦い。

最後は大将の決断一つ。

どれだけ有能なスタッフを育てたとしても、腰を上げるのはリーダーの仕事。

 

自らをも狂気に染め上げた光秀に対し、秀吉は何者として闘うのか。

ラストの光り輝く先へ走り出す秀吉をみて、ようやく、次の天下が見えてきた。

 

 

 

センゴク一統記(6) (ヤングマガジンコミックス)

センゴク一統記(6) (ヤングマガジンコミックス)

  • 作者:宮下英樹
  • 発売日: 2013/12/27
  • メディア: Kindle版
 

 

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