我間VS改造人間。
いつの世もどんな世界でも、人間は再現可能な強さを求めるんだなあ。
再現可能ではないから、その強さは無二となり、価値が生まれるというのに。
そして、それと引き替えに犠牲にするものが、尊いものだということを最後の最後に知るって光景も変わらない。
つくづく、何かを求めるときに、それは過程なのかゴールなのか、整理しておかなきゃいけないことを、この手のエピソードみると思い知らされる。
ただ、強さという点でヒトとヒトでないものの境界線はどこなのか。
結論は出さないといけない。
この作品では共に戦う(戦った)者の思いを背負うこと。
つまり、どれだけ命を賭けて戦ったか。
その多さと重さがヒトとしての“何か”を発していく。
我間が彼らとの戦いを通じて、強さという要素をさらに研ぎ澄ましていく様が、剣そのものになっていくようで、少し怖い。
その一方、我間を「作品」と評する甲子太郎が異質なのだが、憎めないから、ま、いっか(笑)