統括・宣凱再び。
北方御大久々の大増量回(150枚掲載!とある)
実は枚数だけみると、大水滸伝連載時と同じ枚数。
チンギス紀が大水滸伝よりも1号当たりの枚数が少ないことが改めて浮き彫りに。
御大、やはり往年のペースで書くのは難しいんだろうな。
まあ、確かにボリューム多いな、と感じることが多かった。慣れって怖い(笑)
さて、今回は枚数が多い分、各陣営がまんべんなく描かれていた。
いよいよ、モンゴル民族統一への戦いは最終局面へと進んできた気がするなあ。
胡土児をきっかけに、梁山泊の痕跡をたどるテムジンは、楡柳館にたどり着く。
そこにいたのは統括・宣凱!
“梁山泊の記憶”を持つ宣凱を登場させるとは・・・
御大の名キャスティングに脱帽ですわ。
(宣凱がテムジンを観て「楊令殿」と言ってしまうところも。お決まりのセリフなんだけど、宣凱が言うと泣けてくる)
それにしても宣凱が老齢とは。
岳飛伝から時間が経ったことを痛感するなあ。
この分だと前作メンバーはどこまで生存しているんだろうか・・・
タルグダイの方が旧梁山泊の交易道を活用しているだけに、テムジンは宣凱を通じて、旧梁山泊とどう絡んでくるのだろう。
まずは、西域への道作りと地図作りということになりそうだが・・・
テムジンがその生涯で中華、及びその南方まで行った記録はないはずなので、秦容たちとまでは逢えないかな。
(いや、御大のことだからタイミング作って、西へも南へも、日本へもテムジンを行かせるはず 笑)
その一方でタルグダイが、ここにきて大きな存在感。
ラシャーンと二人で剣を打とう、とか、海が見たいという思いが一致した、とか。
まるで主人公側みたいなシーンが続く。
これ、フラグなんだろうか(苦笑)
交易にも力を入れてくるあたり、旧梁山泊のメンバーと絡むのは、案外コイツかもしれない。
その他にもジャムカの不安な感じ、ケレイト王国のメルキト侵攻、など。
いよいよモンゴル民族内闘争も山場に近づいてきたな。