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水が笑う
水に出会う
リアルか、夢の中か。
なんだか不思議な作品に出くわしたものだ。
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東京天狼院(池袋)で実施している「いれかえ文庫」。
自分が読んだ本と「いれかえ文庫」コーナーに展示されている本を交換できる企画だ。
そこで自分の本と交換したのが本書。
正直、他の本は読んだことがあったり、読みづらそう、と思った本が多かった。
いわゆる消去法(苦笑)
まあ、この本もそんなに乗り気ではなかったが、読みやすそうだったから。
それくらいのノリだった。
実は、文学作品は疎い。
過去を振り返ってみても、久々に読んだ文学作品にあたる。
短編集だから、読めるだろうと思っていたら、(だからこそ)作者が作り出す世界観に浸りきることができず、結構苦戦して読んだ。
意味ありげな表現
摩訶不思議な世界
どこか落ち着かない結末
どの作品も、不確定な不可思議なものを頼りに、主人公たちがどんどん十字路を通って、新しいことを見出していくところで終わる。
読者はそれを見送って、次の始まりを観に行く。
そして、最後のページを読み終えるだろう。
どの物語も終わっていないのにそれを気持ち悪いとは思わない。
この感覚を、なんと表現したらいいものか・・・
自分の読み方って、まだまだ狭いんだな。
一文一文を注視しないと、どんどん風景が変わっていく。
その感覚に、ストレス感じてる自分がいて、愕然とした。
いつしか、スピード重視・読み終わる優先で読んできたってことか。
余韻を楽しみ、作品を味わう、って、読書の醍醐味だったはずなのに。
自分の頭でわかる作品ばかり読んでちゃいけないね。
また、他の文学作品も読んでみたい。