速い=できる人。
昨今の風潮は、スピード重視になってきた。
クライアント対応がノンレスで出来る方が先方から選ばれる、ということもよく聞くが、実はクライアント側も解答がわかっていないということも起きているらしい。
つまり、満点解答がわかりづらい状況の中、受注側は対応しなきゃいけない。
だからこそ、まずは形にすることが求められる、らしい。
これからはスピードに重点をおいた手法が必要なんだ、ということで、その手法を数多く紹介しているのがこの本。
メールの返答には想定フォーマットを用意しておく
次やることのメモは図にして残す
などなど、速く次の行動を起こしやすくするテクニックは、こういう形で整理してもらえると取り入れやすい。
一つ一つのやり方は細かいものばかりだが、ノイズ(行動を妨げる要素)を下げる効果は抜群。
結局、物理的(もしくは心理的)ノイズがあると、人間はそれを言い訳にしてやらない(もしくは後回しにしてしまう)生き物。
で、やってみると逡巡していたことがバカらしくなるほどあっさりできてしまうんだよなあ(汗)
効果はジワジワ現れてくるので、お試しにやってみるか、くらいのトーンで本書内容を取り入れて欲しい。
ただ、本内容は速さ要素が強すぎて、思考要素(数字の見方や会議手法など)は軽く触れた程度で物足りない。
ビジネス本のなかのテクニック集と思うべし。