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〈救われない世界の理由〉読書感想:『居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書』 (シリーズ ケアをひらく)

居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく)

 

 

有識者が絶賛し、今注目の東畑さんの新作。

非常に大きな視点を示唆していて、新鮮な発見にハッとさせられる。

そして、前作「野の医者は笑う」の前日談として非常に異議ある内容だった。

既読の方は絶対に読んだ方がいい!

 

ケアやセラピーと聞いて、内容がすぐ思い浮かぶ方は少ないだろう。

薬を投与したり、塗ったり、注射したりすることはない。

でも、それじゃ癒やせない何かに向き合い、気付かせる。

一見すると奇妙な?職業と内容だが、そこに僕らが気付かない現代の穴がある。

 

「いる」ことの意義

マイナスイメージの強い退屈の仕組み

そして、なぜ僕らは傷つき、癒やされないのか。

 

日常で目にしない物事が、自分や他者にとって何をもたらすのか、を見つめ直すきっかけになる。

治療する側も、される側も、実は同じ人間で、同じ悩みを抱え、同じ苦しみを持ちながら、癒やし、癒やされていく。

この曖昧な境界線がそのまま、人の心のあり方(と決めつけてはいけないのだけど)へと目を向けるきっかけになる1冊だ。

 

(そしてこの本のラストで東畑さんが“折れて”しまったその心根。この本じゃ昇華できなかった課題は「野の医者は笑う」のラストでクリアになっていく)

 

ちなみにこの本では数々の引用があるが、引用先も面白い本ばかり。

こちらも併せて読むことをオススメ。

 

居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく)

居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく)

  • 作者:東畑 開人
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2019/02/18
  • メディア: 単行本
 

 

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