久々に、全五十一巻
我が青春のバイブル
漢たちの数世代にわたる、志の物語へ。
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時は、中国・宋の時代末期。
腐敗した政府を打ち倒すため、志士は集い始める。
全国各地を廻り、共に戦うための同志を探す魯智深(ろちしん)
彼は王進という、一人の武人に目を付けた。
二人は、人混みの中でお互いを見つける。
相手(魯智深)が何者か掴めていない王進は、その特異な姿を、こう評した。
頭ひとつ、出ていた。
ここから、物語は始まる。
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後の主要メンバー、みんな青臭いな(笑)
名オルガナイザー・魯智深ですら、まだ全て想定通りに動かすことはできてないし、人のツボは突けても、突き動かすところまではパワー不足だったんだなあ。
でもそれすら、長い戦いの序章だからこそ。
名前だけ出て来るメンバーも、次々と現れるメンバーも、印象深く愛着が湧く人物ばかり。
ちなみに心を揺さぶる名言、実はこの一巻が一番含まれている。
今の世のおかしさを指摘し
受け入れてしまう心の弱さを嘆き
何も出来ない自分を恥じる
でも、そこから、自分が出来ることを見つける。
やりたいと思うなら
変えたいと思うなら
ただ、起てばいい。
それだけ、みんな心の内を吐露していた。
そして、より大きな言葉で諭されているんだなあ。
まだまだ、長い物語の第一歩
先は長い。慌てず、少しずつ、味わいながら読み進めたい。