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〈ほんとうに望んでいるのは、安逸からの脱出だった〉読書感想:『水滸伝 8 青龍の章』 (集英社文庫 き 3-51)

 

水滸伝 8 青龍の章 (集英社文庫 き 3-51)

 

 

まるまる攻城(要塞と化した街の攻略)戦。

兵力と将校、戦略と謀略、そして人脈と志などなど、持てる全てのものをつぎ込んだ梁山泊の総力戦。

北方水滸伝エピソードの中で屈指の人気を誇るこの話し、ヒリヒリする展開がヤミツキになる!

 

地味なところからコツコツと積み重ねていき、その時を待つ解珍ら猟師一同と、李応ら有志メンバーの躍動、そして各拠点で奮起する将校たちがどれも見逃せない。

 

戦場で、戦場以外のところで、多くの犠牲が生まれていく。

特に印象的なのは、北方水滸伝最大の犬死・鄭天寿(涙)

でも、命への足掻きと燃やし尽くしたその残り火が楊令に引き継がれる。

こういう連綿としたつながりこそ、このサーガの大きな魅力で、これに包まれて楊令は育ち、英傑の希望になっていく。

 

例え全滅しても勝つ。

晁蓋のエネルギーと呉用の戦略、決まったら全てを任せ委ねていく宋江の鷹揚さが、道を切り開く。

緊迫した崩壊スレスレの攻防

人の善意と志を信じなきゃできない内応と寝返り

そして最後は兵力でも経験でもなく、人。

 

この国の民が見据えた戦。梁山泊が示したその姿勢を、きっとその目に焼き付けたに違いない。

 

水滸伝 八 青龍の章 (集英社文庫)

水滸伝 八 青龍の章 (集英社文庫)

  • 作者:北方謙三
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: Kindle版
 
水滸伝 8 青龍の章 (集英社文庫 き 3-51)

水滸伝 8 青龍の章 (集英社文庫 き 3-51)

  • 作者:北方 謙三
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/05/18
  • メディア: 文庫
 

 

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