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〈光と影が入れ替わるとき〉読書感想『史記 武帝紀 四(文庫)』

史記 武帝紀 4 (ハルキ文庫 き 3-19)

 

 

始皇帝以来の泰山封禅を実現

異民族を北へ追いやり、東へ南へ版図を拡げた

領土は自分が帝になる前よりはるかに拡がり、国は豊かになっていく。

 

だが、中身は少しずつはっきりと薄くなってきた。

 

1巻から武帝をおしあげ、漢の躍進をつくりあげた衛青がいなくなり、一つの時代が終わりを告げた。

武帝のために西へ西へと道を切り開いた張騫も往き、残された者たちは、どこかで漢を見切っていく。

 

それに対して、匈奴は終わりから新たな力の芽吹きへ。

どん底から這い上がり、再び誇りを取り戻そう、というエネルギーに、攻守入れ替えの予感。

 

漢は李陵・蘇武・司馬遷という新たな人材が少しずつ表舞台へ。

しかし、成熟する一方で体制・硬直状態となりつつある国の中で、流れを変えるほどの活躍をすることができるのか。

そして、老いていく武帝。

少しずつ出てきた判断の乱れが、国家間の外交の乱れにつながっていく。

専制を続け、自分の意を汲んだ家臣がいなくなり、武帝は目指すべき先が、人を見る目がどこか虚ろに・・・

 

皮肉にも衛青らによって敗れたことが、匈奴の血肉となり、新たな体制を創り出させていた。

 

光と影が入れ替わっていく。

漢にとって、いやーな雰囲気を醸し出しているのだが・・・

 

 

史記 武帝紀 4 (ハルキ文庫 き 3-19)

史記 武帝紀 4 (ハルキ文庫 き 3-19)

  • 作者:北方 謙三
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2013/10/12
  • メディア: 文庫
 

 

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