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〈戦は戦。それにより、憎しみまでも生まれさせたくない〉読書感想:『水滸伝 10 濁流の章』 (集英社文庫 き 3-53)

水滸伝 10 濁流の章 (集英社文庫 き 3-53)

 

 

大物・呼延灼登場。

禁軍・童貫が指名した対梁山泊の切り札、でも趙安と鉄塔の上で語り合うシーンで、コイツはイイ奴だ、と直感(笑)

敵でありながらどこか誠実で憎めない漢だ。

 

しかし、梁山泊を打ち倒すその一撃のための様々な工夫が晁蓋の目をくらます。

そして必殺・連環馬が梁山泊軍を壊滅に追い込み、晁蓋の首へあと一歩のところまで詰め寄る。

 

宋国事実上の初勝利。

それでも内側で足を引っ張っていくのが、宋という国の悲しさか。

全体像をみられない男が国を統べると、大事なものを取りこぼす。

 

大打撃をうけた梁山泊。しかしそのスキを見逃さなかった首脳陣が、今回も人脈と妙技で勝利をたぐり寄せる。

一見無関係に見える細かな繋がり。でも、それらを大きくつなげて、大団円へ導いていく魯達のオルガナイズと、梁山泊首脳陣の戦略術がここでもうまくハマる。

今回も痛快でスカッとする爽快感を味わえた。

 

これみて、ああこの国はダメだな、と思うのか。それとも国を変えようと意欲に燃えるのか。 意思を持ちつつある青蓮寺の変化が、今後の宋内部の抗争のカギとなりそう。

 

戦いは多くの犠牲を出したが、呼延灼以下、新たなメンバーが参入。

仇とも言える漢をきちんと許せるメンバーが潔くて熱い。

あとは大物は関勝らがいるなあ。未だ姿を見せない張清はいつ出てくるのか・・・

 

水滸伝 10 濁流の章 (集英社文庫 き 3-53)

水滸伝 10 濁流の章 (集英社文庫 き 3-53)

  • 作者:北方 謙三
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/07/20
  • メディア: 文庫
 

 

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